帰還のリスコミ勉強会 本文へジャンプ
 
2014年2月に、復興庁より帰還の奨めを目的とした帰還のリスクコミュニケーションの施策を行うと公表されました。その中で紹介されている放射線リスクに関する基礎的情報の内容について、勉強会を始める事としました。安心情報だけでなく、いろいろな視野での科学的情報を提供した解説本を、皆で作成してみたいと思っています。

2014/6/27
「放射線リスクに関する基礎的情報」の内容にあまりに問題点が多いため、その解説本を作りました。帰還するにせよ避難するにせよ、事実と向き合って決断してほしいと思って作成しました。まだまだ、足りない点や間違っている点があれば、是非、お知らせください。(せっかくリンクを付けましたが、PDFにしたらダメでした。又、7ページの上の図がどうしても抜けてしまいました。必要な方はご連絡ください。ベッ別途お送りします。)
2014/6/13
昨日の勉強会では、放射能の単位の説明(どれも帯に短し襷に長しのようなものです。)、復興庁の放射能基礎的情報の解説を7から15の終わりまでを説明し、このシリーズを終わりました。今回の解説の中には、食品に関わるものがありましたが、わずか1ページ。その他は、自然放射線がこんなにある、日本は医療被曝がこんなに酷いと言う話やICRPの説明があり、よく読むと日本政府がいかにICRPのガイドラインさえ遵守していない音がわかりました。その後、あれこれネットで検索していたときに見つけた大気核実験による汚染や頻度、そして2006年に来日したアーネスト・スタングラスの「原発と健康」をご紹介しました。
2014/5/23
昨日、帰還リスク勉強会3回目を行いました。1か月ぶりですが、内部被曝に関する項6だったので、私の準備勉強の必要性からです。基礎的情報では、わずか1ページしかなく、その中で使われている言葉の説明が27ページから32ページまでの4ページあるというおかしな項です。解説では、まず、この1か月間で得た甲状腺ガンに関する新しい情報に続いて、内部被曝の測定としての尿検査とWBCに関する実態調査を含めた説明、内部被曝と外部被曝の相違と気象研がNatureに報告しているCsのホットパーティクルとその体内での作用、Csの体内蓄積、そしてCsの心臓への影響だけでない膀胱ガンの発症についてエビデンスに基づいて説明しました。これら調査の間に、フクロウの会の「子供達の尿検査から見えてきたものNo3」に次のような記録をある事を知りました。福島県の健康管理調査検討会は、当初、内部被曝の調査として尿検査やWBCが検討されていながら、議事録から削除されていたのです

2014/4/25
昨日、2回目の帰還リスク勉強会を開催しました。1回目で話題になった点の情報紹介(空間線量の地面からの高さによる違い)と何故、個人線量計を用いるようになったかです。
放射線リスクの基礎的情報の解説は、2.事故直後の外部被曝に関し、県の健康管理調査の結果と今中報告との相違の紹介後、4.初期の内部被曝の状況で述べられている事の実際の背景や5.甲状腺検査の状況の解析を行い、疫学的に、3県の情報は本来のコントロールには全くなっていない事を明らかにしました。
2014/4/14
4月10日に第1回帰還のリスク勉強会を開催しました。この時の検討内容を踏まえた解説を3ページまで作成しました。
今回は、主にリスクやコミュニケーションの意味をあらためて勉強し、安全のリスコミ自体があり得ない事を知りました。又、今まで政府として使っていたリスクコミュニケーションという言葉は、化学品の安全や食の安全のリスク分析の一環としてリスクコミュニケーションであったことを振り返り、改めて、復興庁のリスクコミュニケーションの施策のおかしな点に気づきました。東京新聞でもこれはリスコミでなくスリコミだと報道していている事も紹介されました

勉強会日程:
         日時:毎月第二木曜日と第四木曜日  夕方6時半から8時半まで
         場所: コミスタ神戸304号室(三宮駅徒歩15分)
         費用:毎回100円
         その他:資料作成の都合があるので、必ず出席の連絡をして下さい。