第3章 環境経営システム

本章では、エコアクション21における環境経営システムの要求事項を定めています。
エコアクション21に取り組み、認証・登録を受ける事業者は、この環境経営システムの要求事項に適合した環境経営システムを構築、運用、維持することが必要です。

ポイント1:環境経営システムは13項目から構成しています

環境経営システムは、計画の策定(Plan)、計画の実施(Do)、取組状況の確認及び評価(Check)及び全体の評価と見直し(Action)のPDCAサイクルを基本とし、全体では13の項目から構成されています。
このPDCAサイクルを繰り返すことによって、環境経営システムを改善していくとともに、環境への取組の効果を高めていくことができます。このような積み重ねにより環境への取組及び環境経営システムの「継続的な改善」を図っていきます。

ポイント2:項目毎に要求事項を規定しています

各項目の中で括弧 の中の「○○する。」または「○○を行う。」と規定している事項は、環境経営システムの具体的な要求事項となっています。認証・登録を受けるためには、この全ての要求事項に適合した環境経営システムを構築、運用、維持することが必要です。
 要求事項の「○○する。」は「○○しなければならない。」と同じ意味です。
 業種別ガイドラインが策定されている業種の事業者においては、業種別ガイドラインで要求された事項を満たした環境経営システムを構築、運用、維持することが必要です。

ポイント3:項目毎に要求事項の解説をしています

項目毎に要求事項の内容について解説しており、具体的にどのような取組を行う必要があるのかを説明しています。解説を理解して、環境経営システムを構築、運用、維持してください。

ポイント4:より積極的な取組を進めるための推奨事項を記載しています

推奨事項は、要求事項ではありませんが、事業者の規模、業種・業態により、可能であれば取り組むことが望ましい内容を記載しています。ただし、規模が比較的大きな組織においては、推奨事項の一部を「規模が比較的大きな組織を対象にした要求事項」として取組を求めています。また、エコアクション21に取り組んで数年が経過した組織においては、環境経営システムをより効果的に運用し、維持するために、審査に際して要求事項に準じたものとして取組が求められる場合もあります。その他の組織においても、積極的な取組として、実施することが期待されます。
※規模が比較的大きな組織とは、一つの目安として、「従業員数100人以上」の組織を指します。

◆環境経営システムの要求事項と実際の取組

どのように取り組むかは、皆さんの創意工夫で

環境経営システムの要求事項は、取り組まなければならない項目を規定していますが、どのような方法及び内容であればその要求事項に適合するかは、事業者の規模、業種・業態等により異なると考えられます。どのような取組を、どのように実施すれば効果的・効率的かは、各事業者の創意工夫に委ねられていると言えます。
各項目の解説において具体的な方法や内容を示していますので、これを踏まえて環境経営システムを構築、運用、維持し、環境への取組を積極的に行っていただくことを期待しています。