北朝鮮の攻撃と朝鮮学校高校無償化について

2010年11月25日三原翠

昨日、北朝鮮が休戦ラインを超えて、韓国の島に攻撃をかけ、民間人も含め4名も亡くなったそうです。
昔、イラクがクウェートを攻撃した時(いわゆる湾岸戦争)、武器を持たない平和主義が通じない国がある事を知り、それまでの武器に関する考え方を変えました。現在に至るまで、自衛隊はどうあるべきかわかっていません・・・。

北朝鮮の攻撃は、まさしくその時、日本近海でも起こるかもしれないと思った事が現実になったのでした。

しかし、この北朝鮮の理不尽な攻撃に対し、それまで進んでいた朝鮮学校の高校無償化をペンディングにすると政府が決めた事には、深い失望を感じました。
なんという子供っぽい、感情的な決定でしょうか。
同時に思い出したので、学校でのいじめの新聞記事で、先生自身が苛めに加担していると思われるケースが多々ある事です。先生自身のいじめられる子への感情が、苛めを誘発したり、促進したりしているのと同じレベルの事を、一国の政府がやっているということです。最も政治家は、その国の民度の反映といいますから、まさしく日本人のレベルの問題なのでしょうが。

物事を判断する時、感情に左右される人は、自分の考えがない人だと私は思います。
自分の信念・ポリシーがあれば、自分の良心に恥じる決断は、出来ない筈です。或いは、どのような判断をすべきかは、信念やポリシーに従えば自ずと決まって来るからです。

どうして、こんなに自分の考えのない人が多いのでしょう?一見、立派に仕事をしているような人でも、その職場から離されると全く光を失ってしまう場合があります。定年になれば、何をしていいか分からなくなる人も同じようだと思います。
お膳立てされた状況の中だけでしか、実力を発揮できない人達がなんと多い事か!しかも、彼らは自分がそうだと全く自覚していないのです。

朝鮮学校に対し、苛めをしたり、意地悪をする人達は、一度でも相手の身になって考えた事があるのでしょうか。
子供達が、自分達に責任のない事で差別される、いじめられる、まさしく国中で、苛めをやっているのです。学校で子供達が友達をいじめるわけです。中学生がホームレスを苛めたり殺したりするわけです。大人自身がその例を朝鮮学校に対し行っているわけですから。朝鮮学校の問題は、戦前の日本の朝鮮政策を考えれば、詫びなくてはならない問題なのに、北朝鮮籍ということで、今の北朝鮮の行動の責任を取らせているのです。こんな理不尽がまかり通っている日本という国が、本当に恥ずかしいです。