内部被曝問題 本文へジャンプ
 
放射能汚染を考える時、外部放射能汚染と内部放射能汚染を考えるのは、当然の事と思っていました。ですから、嘗てのチェルノブイリの時に、日本も輸入食品に対し370ベクレルの規制を設けていました。

ところが、福島の被曝では、内部被曝は原則考えられていないと知ってとても驚きました。福島県ではそのように運営されているとの事です。それは政府や行政がそのように考えようとしている事の反映と思われます。
しかし、もう何十年も昔に、長崎で被爆し、1年後には東京に出てしまった私達家族に対し、残っていた友人は、自分達は内部被曝が大きいだろうと言っていたのとの事です。多くの人が常識で当然と思っている事が、公的な機関では非常識になるとは、驚きです。

今後、内部被曝の問題がどのように変わっていくのかを見つめていきたいと思っています。
2014/4/29
4月27日付東京新聞に(神戸でとっているため2日遅れ)、13歳の時甲状腺ガンの手術をした女性の手記が載っていました。甲状腺ガンを軽い病気のように言う輩がいますが、そのようなものでない事がわかります。
2013/12/15
セシウムの心臓への悪影響を理論的に説明した大山論文を広めようと勉強会を行ってきましたが、バスビー博士が、福島の子ども達の心臓を心配して、心電図を測るようにと警告しています。彼にも大山ブログを知らせたいですね。具体的に数値を挙げて警告しています。
2013/7/25
6月から2週に1回開催していた内部被曝勉強会の最初のテーマ「大山論文を読んで、Csの体内挙動を理解する」は、4回の勉強会で、一応終わりました。勉強会の目的は、内部被曝に関し、理論武装し、内部被曝の危険性を社会に伝えていく事です。今回の勉強を終えて一番強く思ったことは、今までの思い込みや知識では、内部被曝を理解出来ないという事です。例えば今までの核物理学は、気体の原子のみの挙動を論じており、固体中のケースを考えていなかった事です。或いは、基礎医学者の常識を全く知らなかった(CsはKチャネル(Kir)に特異的に蓋をしてしまう)等、知識だけでない多くを得られた論文の勉強でした。大山論文のサイトは、こちらにあります。印刷される場合は、私が作ったまとめたものをご使用ください。唯、中身が変更されている可能性もあるので、常に原文に当たってください。
2013/6/30
福島の子ども達の深刻な甲状腺がんの発生。川根眞也氏の地域別にまとめた表をご紹介します。2012年の検査での二次検査対象者のほとんどが(福島市以外)、まだ受診していないので、本当の結果ではないが、100万人から10万人に1人と言われている子供の甲状腺癌が、1万人に2-9人の発生となっている。
2013/6/9
前々回に福島の甲状腺検査結果が、すごく増えている事を報告しましたが、ベラルーシの年代別甲状腺がんの推移を表したグラフを知りましたので、ご紹介します。5-6年後から急激に増えている状況を見ると、今後の福島がどうなるのか、空恐ろしいです。又、直接放射性ヨウ素にふれていない世代でも癌の発生が見られるのは、甲状腺がんが、放射性ヨウ素による単純被曝の結果でない事を何より物語っていると思います。
2013/6/4
共同通信社の速報によると、福島の県民調査の結果、18歳以下の甲状腺がんの診断が確定した人が9人増え、12人にがんの疑いが15人と報告しています。1次検査の結果で、約17万人の内訳。2月の報告は確か38000人だった記憶なので、4倍以上の人の結果が増えるのは自然なのかもしれませんが・・・・。本当なら、何という事!
2013/5/15
今年初めに、東北大学加齢研究所で、福島原発事故後に警戒区域に残された汚染牛の放射能測定をされ、公表されていました。それによると血液中より臓器の方が、20倍(骨格筋)も高く、胎児はどの臓器も母親の1.2倍、子牛で1.5倍高いとの事です。
2013/5/9
チェルノブイリの子供達を日本に呼び、保養をさせる活動を長く続けておられる野呂美加さんが、彼女のブログで、日本の子供達を心配し、ガス室の中の子供達 という論文を出されています。少々長いですか、是非、読んでください。野呂さん自身の健康についても言及されています。
2013/5/6
松崎道幸氏の「ガンリスクは10ミリシーベルトでも有意に増加」という論文を知りましたのでご紹介します。多くの科学的データに基づく力強い警告です。広めたいです。
2013/4/29
4月3日にサルにおけるCsと生体の影響が、4月25日付の東京新聞に載っていましたので、再掲します。福島のサルは、筋肉中のセシウム濃度が高いほどと赤血球、白血球数が減少し、免疫力が落ちているそうです。青森県のサルと比較しても、違いは顕著だそうです
2013/4/3
フクシマの放射能の影響が、動植物に影響を与えているという報告が、「飯館村放射能エコロジー研究会」で3月30日に行われました。その内容の一部が、ネットで読みました。その中で、特にサルについて調べた結果は、3.11以降に生まれた福島のサルは、白血球も赤血球も放射能度に従って減少しているそうです。
2013/3/19
米国が、日本にある基地における被曝2か月間のヨウ素の被曝量を公表しています。日本の公表より、外国の公表の方が信頼出来ると思うのは、日本人として悲しすぎます。全身のヨウ素被曝の例をこちらに示しました。
2013/3/19
1年前の情報ですが、ICRPの勧告111長期汚染地域に居住する人々の防御に関する勧告の正式訳本が発行され、そのPDFが読めるように公表されていました。ダウンロードや印刷は出来ないそうです。改めてみると、内部被曝の問題も20ミリシーベルトではいけない事を明確に記載されています。
2013/3/13
3.11以降、カリウムとセシウムは同じだという言が、御用学者によって言われていました。しかし、セシウムとカリウムでは、原子の大きさが全然違うのに、カリウムのように細胞の中に入れるのだろうかと疑問に思っていました。
又、チェルノブイリでの死因の最大は、心不全であるとも言われていて、医学的にどのようにそれらが説明できるのだろうかと思っていました。
最近、それらについて明確な理論が提出されました。仮説ですが、私にはとても納得出来ました。結論は、心疾患を防ぐには、お米は10ベクレル以下にすべきだそうです。
この内容を1本にまとめたものはこちらです
2013/3/7
米国科学アカデミーが、チェルノブイリ関連の論文を英語に訳し(多くがロシア語、ウクライナ語、ベラルーシ語であったため、世界にその情報が伝わっていなかった事から)出版しました。その和訳が4月に発売されるそうです。その和訳が、今まだネットで読めるようになっています。

その内容を簡潔に著者インタビューで伝えている動画もあります。
このインタビューは、2011年3月5日に行われたものです。チェルノブイリ25周年でした。その中で、1986年から2004年までの間で、100万人近い人々が亡くなっている事が語られています。
2013/2/23
放射線の生体への影響を証明するのは、とても困難だそうです。なぜなら、放射線がたまたま当たった遺伝子が原因で症状が出るので、量にも依存しないのです。これを確率的効果というそうで、通常の化学物質などの場合は、確定的効果というそうです。
確率的効果では、動物実験も疫学的調査も使えないそうです。スパコンを使えば可能かなと思ってシンポジウムで質問しましたが・・・・?続きはこちらへ
2013/2/15
切干大根が警告するフクシマの子供達の汚染。福島県の資料を元に見える化しました。
2013/2/7
ここ1週間、体調を崩し、まとまった書き込みが出来にくかったのですが、ようやく・・・・なんとか・・・。
先日、切り干し大根の話を聞き、ちょっと調べてみて驚きました。
昨年10月末、福島県農業総合センターが、農業への放射能汚染を検討した結果の公表で、切り干し大根を地面に近い所から1m、2mの高さで干して、近いほど汚染されたので、チリが原因だから高い所に干すようにと言っているのです。しかも、これは空間線量には関係していないそうです。(詳細はこちら

それなら地面に近い所にいる子供達への影響はと思いますが、全く無視のようです。
2012/12/26
放射能の影響が、子供達に出始めてきたようです。関東地方ではホットスポットの柏に近い取手市で、子供の健康診断で、心臓への悪影響が観察されました。他の地域でもこのような検査結果の評価が望まれます。放射線の影響は、甲状腺だけでなく、筋肉の塊である心臓にも蓄積し、心不全等を起こす事が言われています。詳細をこちらで、説明します。
2012/12/12
「食品と暮らしの安全」に野村大成先生が発癌物質や放射線による影響が、次代、次々代へ出る事をお話しされているのを読んで、何十年も前、私がまだ研究者だった頃、阪大の野村先生と言う方がすごいことを証明されたとネズミの絵と共に聞いたことを思い出しました。広く知って頂きたいので要旨をご紹介します
2012/12/10
最近、小野俊一先生の著作を読みました。「フクシマの真実と内部被曝」という題です。尼崎で行われた同氏の講演会で、講演料のつもりで購入したのですが、その内容の良さにびっくりしました。小野先生は、東電の福島原発で働いた経験があり、本店の原子力安全グループに転勤した後、原発に失望して退職し、熊本大学医学部に入りなおして内科医になられた方です。事故の内容を理解し、具体的に解説され、嘘と真実を見極められています。内部被曝に関しても多くの知見を的確にまとめて書かれています。内容の詳細はこちらです。
2012/12/2
放射能影響の専門家ヘレン・カルティゴット小児科医の福島の状況をチェルノブイリと比較して厳しく警告しています。日本政府はロシア政府より子供の健康を重視していない点、福島に子供や妊婦、若い女性たちが住む環境でない事、移住の費用を国が負担すべきである事、福島の子ども達の甲状腺異常がチェルノブイリよりはるかに早く表れている事、人々の癌は、今後長くわたる事、危険な地域に人々が住んでいる事をマスメディアは知らせる義務がある事、除染は無駄な事、汚染の影響は300年は続く事、4号機の燃料プールが崩壊したら、東京に住んでいる人も避難しなくてはならない事、4号機に燃料プールを守るために世界の人々のサポートを受けるべきである事、放射能汚染がれきを焼却する愚かさを説いています。
2012/11/27
2012年11月15日から26日まで、国際連合人権理事会から独立専門家としえ派遣されたアナンド・グローバー氏の報告です。その目的は、被災地の人々が、達成可能な最高水準の心身の健康を享受する権利の実現が行われているかどうかを調べる事です。以下、11月26日のプレス発表での報告書の要点です。少々長いので要点をまとめて記載しました。この内容を政府が無視しなければよいのですが・・・・。
2012/11/25
3.11以前には全く知らなかったのに、今では当たり前になっている言葉、シーベルト。しかしその内容は、単位として使用するには、あまりに問題が多い単位のようです。以下、田中一郎氏の[シーベルトへの疑問」を参考に、わかりやすく、どこが問題なのかを説明します
2012/11/23
下記ZDFのハーノ記者による福島の子ども達の甲状腺異常40%の発表の時の報道です。ドイツの人達は、日本はなんといい加減な国だとあきれ返っている事でしょう。子供達をこのように傷害し続けようとしている事実に。
2012/11/22
福島医大の山下俊一一派が、フクシマの子供達の甲状腺検査のを受けないよう或いはデータを親に渡さないよう甲状腺学会の会員に要望しています。そのため、心配した親達が検査をどこかで受けられないかと心を痛めています。最近、取り始めたDAYSJAPAN12月号に「信頼できる甲状腺医はどこにいる?」という特集を組み、良心的な医者を紹介しています。検査を拒むなど、医師法違反なのではないかと思いますが、これが現実です。
2012/11/14
バイスタンダー効果という言葉をご存知ですか?私は今回初めて知りました。バイスタンダーというのは傍観者とか第三者という意味だそうですが、内容を知ると巻き添え効果とか側杖効果とか言った方が適切なようです。11月3日の物理学会公開講演会で聴講したバイスタンダー効果について説明します
2012/10/29
毎日の摂取ベクレル量とそれを何日間摂取するとどのくらい体内に蓄積し、尿に排泄するかを年代別に計算できるようにExcelを作成された方がおられるようです。ICRP111の図2の条件、毎日10ベクレル1000日間を入れてみたら、ほぼ同じ値14000ベクレルになりました
2012/10/18
予てからセシウムは心臓に沈着するので、心電図検査が必要と述べてきましたが、EU放射線委員会のクリス・バスビー教授が、ベルラーシの経験からフクシマに警告しています。2008年におけるベラルーシの死因の53%近くが心臓疾患なのです。悪性新生物(がんや白血病)は、14%弱なのです。ヤマモト コズエさんの訳された内容と英語の原文をご紹介します。今、フクシマでも心不全や心筋梗塞が大変多くなっているそうです。高校生でさえも。
2012/10/16
先日、福島の子どもたちの甲状腺異常が43%のも発生しており、その内1人が甲状腺がんだと報道されましたが、福島医大の甲状腺の専門家鈴木眞一氏は、その発生が早すぎるという理由で、原発とは関係ないと言いました。それに対し市民と科学者の内部被曝問題研究会は、同じ福島医大の山下俊一氏の文献を引用して、反論し、質問しています。福島医大のいい加減さがよくわかる内容です。
2012/10/13
福島医大の山下俊一教授は、長崎大学でチェルノブイリの影響を研究しており、それでフクシマ後の福島医大に呼ばれましたが、3.11以前の論文の内容を調べると、3.11以降と言う事が大きく異なる事を調べた結果を知りましたので、ご紹介します。このような人物の精神構造に、大変な疑義が感じます。
2012/10/12
お米の汚染について、詳しく調査された結果は、恐ろしいもののようです。米粒1つだけに2.9ベクレル検出され、kgに換算すると14万ベクレルになるそうです。この結果は、Cs137は、100%放射性物質であって、K40 のように1万分の1が放射性物質と言う自然放射能と全く異なる事から生じている現象と思われます。
2012/10/2
昨年4月、チェルノブイリから25年を迎え、ウクライナ政府が作成した報告書「チェルノブイリ事故から25年”Safety for the Future"の抜粋が和訳されましたので、ご紹介します。NPO市民科学研究室によるものです。ウクライナの結果は、まだまだ続く過程の途中です。フクシマも同じように多くの人に長い影響を与えていくのではと懸念されます。報告によると幼少期より6歳から18歳までの成長期の方が、影響が強く表れており、それは年を経るごとに大きくなってきているようです。今は見えないけれど、年をとるに従って影響が現れるようです。結果が出てからでは遅すぎるのです。
2012/9/14
福島の子供達に甲状腺異常が広がっていますが、とうとう癌が出たそうです。チェルノブイリの例より、ずっと早い癌発生です。日本の甲状腺がんの発生状況とチェルノブイリ関係地域の甲状腺異常の症例数、ベラルーシだけの甲状腺癌の発生状況もご紹介します。早期発見早期治療で、子供達を守っていきたいものです。
012/8/30
NHKが8月7日に再放送した「内部被曝に迫る]チェルノブイリからの報告の内容に、セシウムのベーター線が内部から強い被曝を起こしている事、ベーター線の被曝は、遺伝する事、心臓に蓄積している事、又、ミトコンドリアを傷つけ、エネルギーの供給が十分でなくなることが報告されています。原爆ブラブラ病が、ミトコンドリアの損傷にあったのかと納得しました。
012/8/30
昨年は、セシウムはカリウムと同じグループだから、体内に蓄積しないと御用学者は言っていました。
前にも、マウス投与実験で、体内に分布する事、心臓や腎臓に多い事を説明しましたが、今回、新たに豚による体内分布が明らかになりました
2012/08/25
フクシマに関し、日本政府やマスコミの報道が、公正でない、事実を隠している事は、知っている人はいるけど、知らない人もたくさんいる事に時々、愕然となります。市民と科学者の内部被曝問題研究会が、あまりにひどい福島県の医療対応に怒りの撤回申し入れをしました。甲状腺の検査をしないように、他県の医療機関に要請しているそうです。そう言えば、東京女子医大が放射能関係の検査を受け付けない旨のお知らせを出していたのを思い出します。
2012/07/30
丁度、1か月前になりますが、6月30日付で、自然放射能と人工放射能の説明を取り上げました。その後、Facebookでの議論の中で、吸収された時に皆、バラバラになるのではと言われ、苦しい返事をしていましたが、自分でも釈然としていませんでした。たまたま、自然放射能と人工放射能の違いを吉川定夫先生と言う方が、取上げられている事を知りましたので、ご紹介します。つまるところ、自然放射線のKは1万分の1の存在量で、現在の生物;微生物から高等生物まで、Kを全く蓄積しないそうです。一方、Csは吸収はKと同じだが、腎臓での排泄でKより排泄が悪く、少し蓄積するとの事。継続して摂取していると人工のCsが蓄積して、放射線を出し続ける事になるそうです。
今まで、吉川定夫先生について、何も知らなかった事を恥じています。フクシマ以前に録画された「放射能はいらない」の内容は、フクシマ後の我々に、どうしてチェルノブイリの時にわかってくれていなかったのかと問いかけられているような気がしました。4本あるシリーズの1/4はチェルノブイリ直後の日本の状況を説明しています。まるでフクシマ後の現在のような気がします。チェルノブイリが起こった時、私はスリランカに住んでいました。スリランカの新聞には、しょっちゅう、ヨーロッパからの食品の放射能検出が記事になっていましたが、日本からの新聞には、ほとんどそのような記事はなく、不審に思っていました。日本がヨーロッパと同じ370ベクレルを基準に設定していたせいでした。2/4では、ヨウ素の環境中の濃度と作物中からの6-7倍の量を検出したタイムラグの説明があります。当時、日本政府は環境中の濃度が下がった段階で測定を止めてしまったそうです。作物中の濃度がその後高くなることで、放射能への不安が広がるのを防ぐためだったそうです。それが原発反対に繋がる事を恐れたからでしょう。3/4では、体内蓄積に関し、わかっている物しか評価していない事や体内被曝で言っている数値は、全体の平均であって、各部分での濃度差を無視している、また自然放射能と人工放射能の相違を説明しています。4/4では放射線による健康障害を説明しています。子供のがんの増加、免疫機能の低下によるブラブラ病が原発下請け作業員に多い事も説明されています。核実験、チェルノブイリまでの段階でもこのような状況で、今後のフクシマの影響がどうなるのか、本当に恐ろしい話です
吉川先生は今年2012年の2月に亡くなられたとの事、本当に残念です。
2012/07/22
2012年3月末までに検査した福島の子供38114人の甲状腺検査の結果、35.8%の子供に甲状腺の異常が認められたと5月末に発表されました。例によって、大したことないという論評と一緒だったようですが、この異常さを指摘したオーストリアの医師の説明と福島の子供と2001年の長崎の子供との検査結果の比較もありました。なんとこの対象となっている長崎の子供のデータは、あの福島医大(旧長崎大学)の山下教授のもので、チェルノブイリの子供との比較の為、取ったデータです。福島の状況が異常である事は明白です。
2012/07/22
福島大学で、とても良い放射能の副読本を作成しました。これは種々のアドバイスを入れた改訂版だそうですが、言論統制の厳しい福島県内で、福島大学がこれだけの物を作成したことに心から敬意を表します。この副読本がつぶされることなく、日本全体に普及してほしいと思います。唯、惜しい事に人工放射線と自然放射線の影響の違いを述べていますが、下記6月30日付で説明した、ばらばらの自然放射線と微粒子の人口放射線の違いまでは説明されていませんでしたが。
2012/6/30
この1年間の放射能の人体への影響について、昨年の今頃は、チェルノブイリのデーターは統計的に不十分だと言って厚労省は、その政策にチェルノブイリの経験を活かそうとしていませんでした。その後、さすがに無視する事は出来なくなったのか、そういう表現は使用しなくなっていましたが、今後は自然放射能がこんなにあるのだから、少々放射能があっても問題ないのだという、自然放射能論が幅を利かせ始めました。昔から食経験の重要性がよく言われています。現在食べている物は、長い人々の経験から安全なものが選ばれているというものです。私は同じように放射線についても自然放射線の影響と人工的な放射線の影響は、異なるのではと思っていましたが、理由を説明することが出来ませんでした。
今回、ECRR(欧州放射線リスク委員会)の2010年勧告の概要と言うものを読み、明確に自然放射能と人工放射能の相違が説明されていましたのでご紹介します。即ち、自然放射能特にカリウムKがよく例に出てきますが、自然放射能は、放射線を出す物質は、それぞれバラバラに存在しているため、放出された放射線は単独でしか存在していないので、生体へ影響を与える可能性が低いそうです。それに比べ、人工の放射線は、粒子状に存在して放射線を放出するので、生体に対し同じ部分を何度も攻撃する為ダメージを与える可能性が高いそうです。例えばカリウムでは、1万個の中に1個の放射線カリウムしか存在していないそうです。全体としては同じベクレル数でも、集中的に放射線を放出する人工の放射線物質は、確実にDNAを傷つける事が出来るのです。粒子状に存在する人工放射性物質のセシウム等ととバラバラで存在するカリウム等の自然放射線の影響の違いに、納得しました。
012/4/8
小野俊一先生のくわみず病院勉強会から、[フクシマの真実と内部被曝]という講演をご紹介します。厳しい現状認識に、当たらなければよいけれどと願っています。
2012/3/13
3.11以降の放射能の被害問題を振り返ってみると、当初、食品安全委員会は、チェルノブイリのデータは疫学的に、統計学的に正しくないといって、広島・長崎の結果しか参考にならないと言っていました。11日の講演会で、昨年の5月16日付で厚労省と文科省が課長の事務連絡として、「被災地で実施される調査・研究について」という通達を出して、実質的に研究費を使って、放射能被災地での疫学調査を出来なくするようにしている事を知りました。科学研究費とは、昔から文部省と厚生省にあり、科研費をとれたとかとれなかったとか最初の職場でよく言っていました。何か新しいテーマで研究に取り組もうというときには、必ず申請して予算を確保して行うものでした。今回、放射能の調査をする場合、各県の長の許可がなければで、その調査が出来ないという事です。福島県は、県として健康調査をするので、それ以上は許可せず、宮城県と茨城県は、放射能の被害はないので、調査は行わないと言っているそうです。従って、誰も疫学調査を出来ないのです。疫学調査はお金がかかるので、とても自費では出来ません。政府は、疫学データーがないないと言いながら、将来を考えてデーターを作る事を禁止しているのです。要は放射能の害が明確になったら、原発が再稼働出来ないと考えているのでしょう。世界中に放射能をばらまいた責任として、科学的な疫学調査をして報告することが、せめてもの人類や自然への責任ではと思っていましたのに、それが出来なくするとは、この国の政府は科学する心がないように見えます。 (課長通達とは、課長とその上の局長の了解だけで出せるもので、省庁としての検討がなされる必要のないものです。)
2012/2/3
セシウムはカリウムと同じ性質なので、生体内でセシウムとカリウムは同じように全身に分布し、通過していくと言われています。それは本当でしょうか?カリウムと言えは自然放射線が高いK40を思い出します。
セシウムとカリウムが同じなら、セシウムの放射線もカリウムの放射線も同等と見なすという理屈に行きつきそうです。
本当でしょうか?
2012/1/28
本日、岐阜環境医学研究所の松井英介先生の講演を拝聴しましたので、いくつかをご報告します。
2012/1/25
自然放射線と人工放射線と体内では同じように働くとする論が、多くなっています。子供達の説明資料にもそのように記載されています。でも、放射性物質を単にベクレルだけを考えただけでよいのでしょうか?
人体に与える影響を考慮した放射線値シーベルトが大事です。その換算方法には、ICRPのものと更に厳しく見たECRRの方法とがあり、これらを核種毎に比較する計算表がありましたので、ご紹介します。
更にわかりやすく1ベクレル/1kgで、各核種を比較してみました。
2012/01/10
甲状腺癌に放射線被曝指紋が発見されたそうで、HZM研究センター放射線細胞遺伝学班のホルスト・ジゼルスベルガー教授とクリスチャン・ウンガー博士の率いる研究チームが、米国科学アカデミーに報告されたそうです。昨年の5月のニュースですが。
2012/01/01
自然放射能と人工放射能−カリウムとセシウムの相違を考える
2011/12/30
内部被曝の基準を政府は、ICRPの基づいているとしていますが、ICRPにその根拠が全くない事を、NHKの「追跡、真相ファイル」の「低線量被曝ーゆれる国際基準」として報道されました。ICRPの経費は、米国や日本の原子力推進団体に依っているそうで、日本の状況と同じ原子力ムラが国際的にもある事がわかります。
2011/12/27
三郷市(埼玉県)の子供の尿から、セシウムが検出されています。食生活の結果を反映しているようです。

2011年12月22日内閣府低線量被曝のリスク管理に関するワーキンググループ報告
11月9日から12月12日まで、全部で7回の会合の記録と結論が載っています。
有名な児玉教授の話は、第4回のワーキンググループにあります。前の国会の時と異なり、予防リスクの考え方を丁寧に説明しています。講演後の質問での疫学と予防リスクの考え方の相違の議論は、おもしろいです。他の会合はまだ見ていませんが・・・。

202011年12月22日
フランスからの日本の内部被曝への提言です。


2011年12月5日
私の考えた内部被曝

2011年7月27日
児玉龍彦教授の国の原発対応への満身の怒りー国会説明で