2012/3/14
3月11日に行われた「震災がれきの広域処理を考えるシンプジウム」から広域瓦礫処理の問題点を紹介します。
1.広域処理は、復興予算を被災地以外で使用するための仕組み
2.地元で処理すれば、予算はすべて被災地の雇用創出になるが、広域処理は、輸送費とエネルギーを使って、放射能をばらまく仕組み
3.政府は、広域処理の宣伝に15億円を使おうとしています。博報堂に23年度9億円支払い済
4.瓦礫のほとんどは本来産業廃棄物となる物なのに、一般廃棄物処理場で処理しようしています。
5.法的にも問題点が多々あります。
@放射性廃棄物について、3.11以前、日本には法制度がなかった。あらゆる法規制で、放射性物質は除外になっていました。従って、8月の法制定以前は、通常の廃棄物をその辺に捨てれば、不法投棄で刑事罰となりましたが、それが放射能を帯びていれば、無罪なのでした。
A焼却炉も放射性廃棄物の処理を想定していないので、バグフィルターでとれるという実証実験はない。(予防原則にたって、実証実験が必要)
B3.11以前は、100ベクレル/kg超の物は、放射性廃棄物として法規制され、その処分は厳しい規制がかけられていた。しかし、現在は8000ベクレル/kgまでは、処理可能としている。何も起こっていなければ、100ベクレルまでが安全と考えられていたのだろう。根拠をもって。(無理やり広域処理をしようとしてる事が明らかです。なぜ?)
6.被災地の瓦礫には、アズベストが含まれている物もあるそうです。アスベストも放射能物質も体への影響は似ていて、何十年も経ってから影響が現れ、原因を特定することは難しいという事だそうです。
7.瓦礫処理は被災地の解決すべき優先事項ではありません。優先は雇用、被害補償、住宅等です。 |