菅首相夫人伸子さんの報道昼食会出席報告 2011年1月12日

三原 翠

日本外国特派員協会主催の菅首相夫人報道昼食会に出席する機会がありましたので、その様子をご報告します。インターネットでも一部報道されていますが、私の一番感心した点は、全く記載されていませんでした。

まずこの報道昼食会ですが、各界の一流の人を呼んで、講演会を持ち、そしてQ&Aになるもので、講演会の前に昼食を済ませます。
今回の昼食は、3-4種類のフランスパンの盛り合わせ籠がおかれ、小さなサラダとチキンのステーキ、ほうれん草とライスの付け合わせ、最後にコーヒーでした。量は、私には十分でした。

皆が昼食を食べ終わった頃、カーテンが引かれ、伸子夫人の話が始まりました。彼女は、自分は話すほどの事がないので、10分ほどの自己紹介を兼ねた話をした後、すべての時間がQ&Aになりました。考えてみるとこれは、随分怖い話です。しっかりした自分がないと出来ない事だなと思いました。

彼女の話の中で驚いたのが、1歳私より若いだけなのに、その上、岡山という田舎に住んでいたのに、お母さんから自立して生きる事を許されていたとい事です。結局、結婚して勤めてはいないようですが。それはお母さんが地方議会の議員をしたいたとの事で、納得しました。

伸子さんの話では、結婚して専業主婦であったが、夫の衆院当選後から共働きの気持ちで、戸別訪問を行い、いろいろ質問を受け、説明し、そのために勉強し、自分が変わっていったとの事です。

たくさんの質問の中で、私の印象に残ったものをご紹介します。

一番彼女が冴えたQ&A:
    某新聞社の主幹?の方の質問:6月のTPPと消費税以外に第三のコーナーの課題はあるのか?
    伸子さんの答え:彼の目指しているのは、持続可能性のある農業と持続可能性のある社会保障の確立で、TPPも消費税もその目的のための一つです。

同感のQ&A:
    女性の記者の質問:生まれ変わっても、もう一度、菅首相と結婚したいと思われますか?
    伸子さんの答え:彼の事は1度結婚してよくわかったので、もう一度結婚するときは、別の人として、もっと人間を知りたいです。

若い人の政治離れについてのA:
    日本の教育には、近代史を教えて、現在に歴史が生きていることを知らせていない事も政治離れにつながっているのでは。スウェーデンでは若者の投票率が、80%以上との事。

等々、十分おもしろさをお伝えできませんが、彼女の聡明さがよくわかるQ&Aでした。

最後に選挙への出馬を尋ねられた時、伸子さんは、自分が政治家になるつもりなら、もっと前に出馬しているはずだから、今後も出る事はないだろうとおっしゃっていました。残念です。