オバマ大統領と鳩山首相

2010年4月25日

最近のオバマ大統領と鳩山首相の離反ぶりは、国の首脳同士の関係としては、珍しいくらいひどいものです。
しかし、私には、オバマ大統領の気持ちがよくわかる気がします。
「話をする相手に値しない」オバマ大統領は、はっきりとそう示しています。それを鳩山さんがわからないのが、なんとも・・・・。
私の考えの系統樹の基づいてみると、これは至極自然です。オバマさんには、この系統樹があるが、鳩山さんにはないのです。
なんでもそうですが、持っている人間は、持っていない状態がすぐわかります。しかし、持っていない人間は、そもそもそのようなものがある事自体を知らないのですから、自分が持っていないから相手にされていない事がわからないのです。

考えの系統樹は、議論や話合いをすればするほど成長します。オバマさんは、あの指名獲得競争で、そして大統領選で、ますますその系統樹を成長させた事でしょう。元来、弁護士という職業を考えても、系統樹を持たなくてはやっていけない仕事でしょうし」

一方、日本の政治化の多くは、ろくに議論をする方法も身につけず、親からの遺産で議員になって首相になってでは、系統樹を作る必要性もなくきたと思います。安部首相も系統樹のない人でした。彼の系統樹のない事をわからせた思い出は、北朝鮮の拉致問題に関わった時に、相手への説得の言葉が、毎回ほとんど同じだった事です。系統樹があれば、いろいろな視点からの説得を行おうとするはずです。

このようにみて行くと、系統樹を作っておかないと、グローバルに戦う事は、なかなか難しいのではと思われます。
特に政治の世界は、その際たるものなのに、そのような教育が、どこかで行われているのか、わかりません。松下政経塾では、それを含んでいたのでしょうか?お聞きしたいですね。

考えの系統樹を持たない鳩山さんが、これからどうやっていけるのか、やはり5月末の退陣しかないと思います。
残念ながら、彼には、リーダーシップがありません。最も今までの歴代首相もそうだったのですが。
安部首相、福田首相、麻生首相と続けてみて、でも、やはり鳩山さんに辞めてもらわなくてはと思うのは、彼が世界に出すぎているからです。前の3人は、目立たないでくれたので、まあ、我慢できました?が、鳩山さんは目立ち過ぎています。

鳩山さん、初めは首相として誇らしく思いましたが、中身がなければ、退陣するより仕方ありません。

誰でもやってみなくては、自分の能力がわからないものです。私もそうでした。研究は面白かったけど、私自身に、一流の研究者になれる能力はない事は、散々やってから、悟りました。

鳩山さん、ご苦労様でした。辞めれば楽になります。