老害とならないために

老人とは65歳以上と日本の法律ではなっています。しかし、現在の日本の権力者の年齢構造を調べたら、圧倒的に老人が多いのではと思われます。特に政治の世界では、若そうに見える鳩山首相でさえ、後一歩で老人です。年上の幸夫人は、老人に分類されます。

主題からちょっと離れますが、現在の65歳は本当に元気です。私自身、65歳になって不満で不満で仕方ありません。何故、老人と分類するのか、老人は70歳か75歳以上で十分だと思います。老年でなく熟年としたら、日本の老人人口はあっという間に少なくなります。現に、多くの60代の人は、何らかの活動をしています。

丁度、団塊の世代が老人となる時期を迎え、そして現在の日本が、もう、かつての成功体験が、役に立たなくなってきている事を踏まえ、老人の皆様に、是非是非、老害とならぬようにとお願いしたいのです。

若い人と同じような所で活動している場合、老人は若い人のサポーターであると認識しましょう。
いくら成功体験が役に立たないとはいえ、多くの経験は、若い人にとって役に立つ部分が多くあるでしょう。それらは、大いに使って、若い人の或いは現役の人のために提供しましょう。でも、決して押し付けてはいけません。あくまでも提供するだけです。

若い人と一緒の場なら、出来るだけ自分より若い人を立てて、自分は一歩下りましょう。いつまでも役職にしがみついているのではなく、自分はサポーターなのだと自分に言い聞かせましょ。役職はなくても、多くの経験を積んだ老人は、有用な存在なのですから。
もし、役職がなければ、自分が軽視されると考えているのなら、それは貴方に、他の人に役立つ経験を十分持っていないという事です。潔く退きましょう。又別の活動の場を探す事です。他の人に役立つ事をしましょう。働くは傍を楽にする事ですから。

最近、伊藤忠の社長・会長だった丹羽宇一郎さんが、全ての役職から退く事を実施されました。
70歳ということらしいので、それなりの年のようにも思いますが、御手洗富士夫の74歳と比べれば、かなり若いです。
しかし、それ以上に丹羽さんの考え方が若く、私は、同じような年かと思っていました。
彼自身、若い人を信頼して、老人は身を引くべき事をおっしゃておられ、前から、良いことを言う人と思っていましたが、これで、ますます尊敬しました。今のところ、私が尊敬する経済人は、彼だけです。

それにしても、政治家の老害は、ひどいですね。