取手市の子ども心臓調査結果 本文へジャンプ
 

2012/12/26
放射能の影響が、子供達に出始めてきたようです。関東地方ではホットスポットの柏に近い取手市で、子供の健康診断で、心臓への悪影響が観察されました。他の地域でもこのような検査の充実が望まれます。放射線の影響は、甲状腺だけでなく、筋肉の塊である心臓にも蓄積し、心不全等を起こす事が言われています。詳細を以下に説明します。
又、クリス・バズビー氏が、バンダジェフスキー氏の仕事からの放射能の子どもの心臓への影響について述べています。癌や白血病より早く、しかも子供達にも現れる心筋の異常。心電図で早期に発見し、転地する事を勧めています。ベラルーシでも心疾患での死亡が多く、人口が減少の一途との事です。
取手市では毎年、小学校1年生と中学校1年生に心臓検診を実施しているが、その結果を市教委等の資料に基づき、市民団体が調査し公表した。その結果、下表のように小中学校24項の心臓検診での結果は、明らかに心臓に異常が認められているケースが急増していると結論している。
2010年 2011年 2012年1655人
要精密診断 28人(内中学生17人) 73人(内中学生55人)
何らかの既往症 9人 21人 24人
QT延長症候群の疑い 1人 2人 8人
注:QT延長症候群とは突然死の危険性が指摘されている症状

上記結果ら思い起こされるのが、フクシマにおける高校生の急死の話や福島におられる方から聞いた大人でも心臓で亡くなる人が多いと言う話しです。
当初から言われていたように、セシウムは心臓などの筋肉に分布し、吸収されたもののある程度は蓄積するといわれており、ICRPのPublication111の図2(21ページ)でも、1日10ベクレルでも、1000日後には1400ベクレル以上の蓄積が見られることが報告されています。
上記の結果は、それらの情報が正しい事を裏付けているのではと考えます。
子どもの場合、甲状腺だけでなく心臓の検査も広く行い、継続して観察する必要がある事をこの取手の結果は言っていると考えます。

取手市周辺の汚染状況