ISO22000構築のためのアドバイス(1)

ISO22000の考え方は図のようになっています。

           

即ち、土台から造らないと、ISO22000は構築できません。
もし、この土台5S清潔・清掃・整頓・整理・しつけを確認しないで上を構築しても、それは砂上の楼閣になってしまいます。
ISO22000は食品安全マネジメントシステムです。文書をいくら作成しても、認証取得は出来ても、運用している間に必ず間違いが起こります。

ISO22000を構築しようと思ったら、まずあなたの工場では、5Sが出来ているかどうか確認してください。
これが出来ていて初めて一般衛生管理がキチンと出来ます。

5Sは、コンサルタントに依頼しなくても出来ますよね。

でも、あなたの工場にコンサルタントが来たら、きっと何か5S関係で言われることがあるでしょう。
それは、仕方のないことです。毎日見慣れている眼と、第三者の眼は、違っているのです。

ISO22000を構築する時に考慮すべき重要な要素に、法規制関連の理解とその実施があります。
特に2003年の食品衛生法の大改正により、それまでとは異なる食の安全に対する厳しい要求が入ってきていましたが、それらはほとんど認識されていなかたのではと思います。なぜならそれらは義務としてではなくあくまでもshouldすべきという表現だったからです。製造の記録などの保管についても、「努めること」という表現で、事業者にしなければならないこととは受け止められなかったと考えます。
食品衛生法とその関連法、乳等省令、総合衛生管理製造過程、食品事業者が実施すべき管理運営基準に関する指針、JAS及び表示に関する法律、コーデックスとこれらの内容をよく読むとほとんどISO22000に関連項目が載っている事に気付かされます。
ただ、法律に書いておるより、もっと確実に実施されるような仕組みになっている点が、異なると考えます。
ISO22000は、別に特別なことではない、当たり前のことなのだと気付かされます。